No272 国の豊かさ、街の豊かさ・・・
2017年3月24日
先日、サウジアラビア国王陛下がアジア歴訪の一環として46年ぶり来日され、訪問団の豪華絢爛、壮大なスケールに驚かされたのは記憶に新しいところです。
一行1000人超、荷物450トン超(インドネシア到着時)、東京での車チャーター500台超、最高級ホテル1000室超確保、
極め付けは、国王が飛行機を降りる時に使用した「エスカレーター式タラップ」を貨物飛行機で持参したことかもしれません。
世界最大の石油資源を保有し、原油生産でも世界最大級であるサウジは、豊富な天然資源(石油)から得た富を国民に分配、主要な税金
(所得税、住民税等)は免除され、各種公共料金も安価とのこと、
羨ましい限りですね。
過日、私がU.A.E.(アラブ首長国連邦)のドバイへ行った際、タクシー料金の安さに驚愕しました。もちろんこれはガソリン代の安さを反映しており、産油国の強みを実感しました。距離によっては電車よりタクシーの方が安価でした。
国の豊かさ・・・・・、それを測るモノサシはいくつもあると思います、
物質的な豊かさ、教育水準の高さ、国民の道徳的な水準、などなど・・・・・
今回のサウジの目的は、有数の産油国ということに安住せず、昨今策定した2030年に向けて経済・社会の進むべき方向を実現するための布石を打つ、ということです。世界経済の構造変化の流れに対応した措置と思います。
翻って、地元・武蔵小杉という「街」の豊かさ、あるべき姿はどうでしょうか?
「物質的な豊かさ」は、快適で健康的な生活を送るには大切な要素ですが、私は「心の豊かさ、安らぎ、可能性」を皆が持てる街であったら、と願っています。
街に住民が増え、超高層マンションが建ち並び、さまざまなイベントが開催される・・・、
確かにそれは望ましく、小杉らしい光景ではありますが、イコール、武蔵小杉という「街」の『豊かさ』を象徴しているか、となると、どうでしょうか。
まだまだ、武蔵小杉の街の発展は「現在進行形」です。「完成形」はだれも分からない。
それで良いでないか、と私は思います。
ウオルト・ディズニーの至言に「ディズニーランドは永遠に完成しない」というのがありますが、武蔵小杉の街も時代に応じて、また、来るべく時代に向けて変化・進化を続ける・・・
これが「街の豊かさ」ではないかと思うのです。
U.A.E.のドバイにて、
左手に世界最高層206階建てビル。
右手には世界最高層ホテル、JWマリオット。
オイルマネーは凄いです。